教員の勤務時間やや減少 高校の部活動で是正進まず

教員の平日の勤務時間や自宅への持ち帰り仕事の時間が、わずかながら減少したことが9月5日、日本教職員組合(日教組)が実施した意識調査の速報値で明らかとなった。昨年と比べ、1日の勤務時間が「減少した」と実感している割合も増加した。一方で、部活動に関する長時間労働の是正が、高校で進んでいない状況が浮き彫りとなった。

勤務時間の減少と教員の実感

同調査によると、平日1日の学校内勤務時間の平均は10時間53分で、昨年に実施した前回調査の11時間1分と比べ8分減少した。自宅で行った仕事の時間は47分(前回調査比2分減)だった。

いずれも数分減少したものの、合計すると依然として平均3時間超の時間外勤務を行っていることになる。週休日における学校での勤務時間は1時間56分(同9分減)、自宅での仕事時間は1時間12分(同4分減)だった。

1学期の勤務時間について実感として「大幅に減少した」「やや減少した」と答えた割合の合計をみると、▽勤務日の学校内の勤務時間 20.9%(同2.8ポイント増)▽勤務日の自宅での仕事時間 17.7%(同3.5ポイント増)▽週休日の学校内の勤務時間 21.9%(同4.7ポイント増)▽週休日の自宅での仕事時間 15.9%(同3.8ポイント増)――と、いずれも減少を実感している割合が増加した。
長時間労働の是正に向けて学校が取り組んでいることは▽出退勤時刻の把握 51.5%▽学校行事の内容や運営の見直し 33.0%▽会議開催回数の抑制や時短などの見直し 30.7%▽業務の整理・統合による効率化 23.8%▽土日や祝日の勤務時間の把握 22.5%▽学校事務の削減や省力化 20.9%▽特に何も行われていない 8.8%――だったが、「特に何も行われていない」については、高校が27.3%と他校種と比べて高い割合だった。

部活動指導で長時間労働の是正に関する学校の取り組みを聞いたところ▽土日や祝日における部活動の制限 38.9%(中学校63.5%、高校26.0%)▽ノー部活動デーの実施や拡大 36.7%(中59.2%、高18.3%)▽ガイドラインの保護者などへの周知 13.7%(中22.8%、高5.9%)▽指導教員の複数選出 10.0%(中8.0%、高15.5%)▽特に何も行われなかった 11.9%(中4.9%、高31.9%)――で、高校での取り組みが中学校と比べ遅れている状況がうかがえる結果となった。

同調査は小、中、高校、特別支援学校などの教員を対象に、7月17日~9月1日にインターネットで実施。速報値は8月26日までに寄せられた7793人の回答を集計した。