全国初の「共同教育学部」設置へ 効率的な教員養成目指す

群馬大学と宇都宮大学は9月5日、両学による全国初の「共同教育学部」を来年度に設置する協定を結んだ。少子化で教員需要が減り、全国の教員養成大学の定員も段階的削減を迫られる中、地域教員育成機関として効率的に教員養成課程の充実を図るのが狙い。文科省の有識者会議が2017年8月、教員養成課程の集約や統合などを21年度までに検討するよう求めたことから両学が協議し、今年8月に同省が設置を了承した。

全国初の「共同教育学部」設置へ(群馬大学提供)

群馬大学の平塚浩士学長、宇都宮大学の石田朋靖学長は協定締結後に群馬大学荒牧キャンパス(前橋市)で合同記者会見を開き、共同教育学部の内容や意義を説明。

それによれば、共同教育学部ではインターネットを活用した遠隔授業や、大学教員の相互派遣、両学合同での合宿などを実施する。学生が大学間を移動する必要はない。

卒業に必要な155単位のうち、31単位は連携先の大学の授業を履修するものとし、それぞれが得意とする分野の特色ある教育内容を、互いに学べるようにする。

取得できるのは、「各教科の専攻」「教育専攻」「教育心理専攻」では、小・中の教員免許。「特別支援教育専攻」では、特別支援学校に加えて小・中どちらかの教員免許。特別支援学校については、知的障害者・肢体不自由者・病弱者・聴覚障害者・視覚障害者の5領域で取得が可能になった。条件を満たせば幼稚園や高校の教員免許も取得できる。

両学の来年度入学者の定員は、群馬大が今年度より30人減の190人、宇都宮大は今年度と同じ170人。入試は別々に実施し、卒業時の学位は両学連名で授与される。

平塚学長は「両学の強みを生かし、地域の教育現場のニーズに応えたい」と、石田学長は「全国初のことで、何としても成功させなければならない」と述べた。