【共通テスト】英語民間試験 英検の活用を正式決定

大学入試センターは9月6日、大学入学共通テストの英語民間検定試験の活用を巡り、日本英語検定協会が実施している実用英語技能検定(英検)など7つの資格・検定試験について、成績を集約して大学側に提供する「大学入試英語成績提供システム」への参加要件が満たされたとして、同協会と協定書を締結したと発表した。日本英語検定協会との協定書締結により、英語民間検定試験の最大手である英検の成績が共通テストに活用されることが、正式に決まった。

今回の協定書締結で、英語民間検定試験で成績提供の対象となる実施主体6団体22試験のうち、4団体20試験の参加が確定した。

大学入試センターによると、協定書を締結済みの実施主体は、▽ケンブリッジ大学英語検定機構▽IDP:IELTS Australia▽ベネッセコーポレーション▽日本英語検定協会――の4団体。

残る2団体2試験については、9月5日現在で、ブリティッシュ・カウンシルとは合意済みで形式的な手続きが残っており、Educational Testing Service とは大枠合意ができている状況としている。

大学入学共通テストの英語民間試験活用については、今年7月、全国高等学校長協会(全高長)が、試験の詳細が未公表のため、生徒への指導などに支障が出ているとして、文科省に不安解消を求める異例の要望書を提出。文科省では8月末に関連情報を一元的に整理した大学入試英語ポータルサイトを公開した。

日本英語検定協会では、2021年度の共通テストに向け、試験日程など英検の実施概要をすでに公表している。最大手の英検の活用を正式に決定したことで、民間検定試験の概要や実施日程を明確化するよう求めた全高長の要望に対し、一定の回答を示したかたち。

ただ、文科省によると、民間検定試験の成績を大学入試センター経由で活用するかどうかまだ決めていない大学・短大は、8月1日時点で、296校に上っている。実際にどの大学や短大が民間検定試験の成績を入学試験に活用するのか、文科省では未決定の大学・短大に9月末までに決定するよう求めているが、高校現場の不安解消にはなお時間がかかるとみられる。

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