はがき集めた鹿児島の小学校 カンボジアの高校生が感謝

日本ユネスコ協会連盟は9月9、10日の2日間、「カンボジア寺子屋プロジェクト」の報告会を開催した。同プロジェクトは、同協会が主催する「世界寺子屋運動」の一環。2018年、全国で最多の6万6000枚を超えるはがきなどを集めた鹿児島県を、日本ユネスコ協会連盟カンボジア事務所のスタッフらが訪問した。

日本ユネスコ協会連盟がカンボジアに開設した寺子屋(同連盟提供)

9日は、小学校として最多の630枚を集めた鹿児島市立皇徳寺小学校(藤﨑毅校長、児童477人)で、報告会を実施。参加したカンボジアの高校生が「皆さんのおかげで中学、高校と進学できました。ありがとうございます」と感謝を伝えた。

10日は市民向けの報告会が、鹿児島市内で開かれた。同国は初等教育での中途退学が多いため、同プロジェクトは貧困地域に暮らす人々を対象に、復学支援クラスを展開している――などの説明があった。

世界寺子屋運動は「教育によって貧困の負の連鎖を断ち切り、明日を切りひらく」(同連盟)のが目的。同国やアフガニスタン、ネパール、ミャンマーに寺子屋をつくり、義務教育年限を過ぎた人に、読み書き計算や日々の生活に必要な保健・衛生を教えたり、野菜の栽培や養蜂、養鶏、民芸品作りなど、安定収入を得られる技術を指導したりしている。

運動の重要な資金源となっているのは、書き損じはがきや未使用切手、タンスなどに眠っている株主優待券で、児童・生徒が集め、学校を通じて提供されるものが大部分を占めている。