教職大学院の定員充足率が最低 学部卒の採用増が影響か

文科省は9月10日、教職大学院の今年度入試実施状況の調査結果を発表した。入学定員充足率は80.3%で、前年度と比べ16.9ポイント減少し、2008年度以降最低となった。国立大学の教職大学院の入学定員大幅増が影響したほか、学部卒業者の教員採用者数が増えたり、大学院の改組に伴い、志願者への広報活動や選考試験の日程が遅れたりしたことなどが原因と、同省はみている。

教職大学院の入学者数と定員充足率の推移

国立大学と私立大学を合わせた今年度入学定員は2054人(前年度比645人増)、志願者数は2066人(同328人増)、入学者数は1649人(同279人増)。入学者数のうち、現職教員の学生は738人(同70人増)、学部新卒学生などは911人(同209人増)だった。

国立大学では、入学定員が1849人に対して、志願者は1901人。そのうち実際に受験したのは1832人。合格者数が1665人なのに対して、入学者数は1535人だった。入学定員充足率は83.0%(同16.9ポイント減)。

私立大学では、入学定員が205人なのに対して、志願者数は165人、実際に受験したのは157人。合格者数が135人なのに対し、入学者数は114人だった。入学定員充足率は55.6%(同25.9ポイント減)。

国立大学の教職大学院で定員充足率が高かったのは、愛媛大学大学院教育学研究科教育実践高度化専攻の153.3%や、香川大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻の128.6%、熊本大学大学院教育学研究科教職実践開発専攻の126.7%など。

低かったのは、北海道教育大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻の55.6%や、鳴門教育大学大学院学校教育研究科高度学校教育実践専攻の58.9%、兵庫教育大学大学院学校教育研究科教育実践高度化専攻の63.2%などだった。

同調査は国立大学47校、私立大学7校を対象に、19年5月1日時点での教職大学院の19年度入試実施状況を集計した。