VRでの英会話レッスンを試験導入 仙台の私立高校

仙台市にある仙台育英学園高校(加藤雄彦校長、生徒数3172人)が、「アメリカ人講師による対人VR英会話レッスン」の試験導入を、このほど始めた。

VR英会話レッスンを受ける生徒ら(Immerse, Inc. 提供)

米国のスタートアップ「イマース」から提供を受けたもので、同社によれば教育機関では世界初。日本国内でTOEIC Programの実施・運営をする、国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の協力を受けながら、TOEICのスピーキングテストで生徒の発話力に有意な差が見られたか検証する。

同校の学園情報電子化担当責任者は教育新聞の取材に、「学校ではこれまで留学や研修の機会を提供したり、オンライン英会話(OST)を導入したりと、英語教育に力を入れてきたが、留学は費用が高額で、研修は滞在が短期間、OSTはリアルな体験が得られにくいなど、それぞれ課題がある」と説明。

「VR英会話はこうした課題がなく、英語学習への意欲を高めることはもちろんのこと、コミュニケーションツールとして英語を活用するという意識を、より強く持たせられる」と期待を寄せる。

対人VR英会話レッスンは、空港やオフィス、会議室、レストランなど数十種類の英語利用シーンをVRで再現。現実に近い英会話を学習することで、英語学習への集中力と教育効果を高めるという。

イマースは対人VR英会話レッスンの学習効果について、ネーティブの米国人講師とVRで実際に話すことで、より対話的でリアルな学習体験ができるようになると強調。「通常の英会話クラスの2~3倍の学習効果が見込め、留学に近い英語力上達の効果が期待できる」としている。

同校で試験導入するのは9~12月の約3カ月間。対人VR英会話レッスンの前後にTOEICのスピーキングテストを受験し、学習効果を検証する。