政府は9月13日、内閣改造に伴う副大臣と大臣政務官の人事を決めた。文科副大臣に亀岡偉民(教育、スポーツ担当)=自民=、上野通子(科学技術、文化担当)=同=の両氏を起用した。政務官には佐々木さやか(教育、文化担当)=公明=、青山周平(科学技術、スポーツ担当)=自民=の両氏が就いた。
省内で開かれた同日の就任会見で、教育担当の亀岡副大臣は、幼児教育や高等教育の無償化を速やかに実現したいとし、「家庭環境などに関わらず、意欲ある子供がしっかりと学べ、個性豊かな夢に進める環境づくりに注力する」と意気込みを語った。
また高校教諭の経歴を持つ上野副大臣は、教師の質の向上に言及。「教師の仕事は昔に比べ、量も増え内容も煩雑になっている。教師の質の担保と働き方改革のはざまで、現場は悲鳴を上げている」と述べ、「教職課程のカリキュラムの仕組みや、4年制の可否など議論する必要がある。(教育の在り方を考える)大きな時期が来ている」と強調した。
さらに地方の学校教育について、「学校にも地方創生の考え方を取り入れなければ、子供たちに格差がつく。地方の特別支援教育や高等教育など、それぞれの地域に沿った支援をしなければならない」と語った。
亀岡副大臣は内閣府副大臣を、青山政務官は内閣府大臣政務官と復興大臣政務官をそれぞれ兼任する。