【共通テスト】萩生田文科相 英検に申込期間延長を要請

大学入学共通テストでの英語民間試験の活用を巡り、受験生や高校現場から不安の声が上がっている問題で、萩生田光一文科相は9月17日の閣議後会見で、もっとも受験者数が多いと見込まれる日本英語検定協会(英検)に対し、18日に予約申し込みの受付が開始される2020年度第1回検定について、受付締め切り日の10月7日を先送りし、申込期間を延長するよう要請したことを明らかにした。また、申込時に支払う予約金3000円について、本申し込みを見送った受験生には予約金を返還するよう求めていると述べ、各試験実施団体に受験生へのさらなる配慮を促していることを強調した。

英語民間試験への不安について、対応状況を説明する萩生田光一文科相

萩生田文科相によると、文科省担当者が13日午後、英検の松川孝一理事長に会い、「高校関係者からの懸念を重く受け止め、適切な対応をしてほしい」として、要望事項を伝えた。

具体的には、(1)2020年度第1回検定(2020年4月~7月に実施予定)の申込期間延長(2)本申し込みを見送った受験生に予約金3000円の返還(3)大学入試英語成績提供システムの共通IDが発行される11月1日を期限とした、試験実施日程と会場の公表(4)試験実施体制の詳細の公表(5)トラブル発生時の再試験について無償実施の確約――を要望した。

また、地域格差を懸念する声が出ていることから、萩生田文科相は、各試験実施団体に会場の追加を要請していることも明らかにした。試験会場の確保に向けて地方自治体や国立大学に積極的な協力を求めており、「できるだけ料金が発生しないように試験会場を増やす努力をしている」と説明した。

萩生田文科相は「受験生が安心して活用することができるよう、万全の態勢を整える必要がある。当初のスケジュール通り実施することを前提に、全力で取り組むことが重要だ」と述べ、受験生や高校現場の不安解消に努める考えを強調する一方で、全国高等学校長協会(全高長)が求める英語民間試験の活用延期には応じない姿勢を改めて示した。


関連
関連記事