【未来の先生展】メンタルヘルス予防教育 プログラムを紹介

「未来の先生展」初日の9月14日、京都府精神保健福祉総合センターの村澤孝子相談指導課長が「子どものためのメンタルヘルス予防教育プログラム」をテーマに講演した。小学生をメインに実施する、メンタルヘルスリテラシー教育のプログラムを紹介した。

メンタルヘルス予防教育の必要性を強調する村澤相談指導課長

同プログラムは米国の学校や軍隊で実施されている内容を、日本の児童生徒向けにアレンジしたもの。ロールプレイやグループディスカッションなど、全12コマの授業がある。すでに京都府内の24校で導入されており、他府県の学校でも導入が検討されているという。

特徴は、漫画やオリジナルキャラクターをベースに展開する点。「怒りやすくて乱暴」「不安で自信がない」など、性格に課題を抱えるキャラクターが、各プログラムで与えられる問題を乗り越えて成長する。

学習者はキャラクターと一緒に、自分が落ち込んだ時に気分転換できる方法を探ったり、自身の考え方の癖を把握したり、自分自身の気分をコントロールする術を身につける。

25年間、児童相談所で勤務していた経験がある村澤氏は「メンタルに問題を抱えていても適切に治療されずに、学校に通っている子供もいる。現場の教員たちは何とか支えようと必死だが、そのダムは決壊寸前だ」と指摘。

「問題が発生してから、その場その場で対処するのではなく、元栓を閉めることが必要。そのためには公立の学校で、無償で予防教育をする必要がある」と呼び掛けた。