【英語民間試験】私立中高連は「延期反対」 文科省に要望書

大学入学共通テストにおける英語民間試験の活用を巡り、全国の私立の中学や高校などが加盟する「日本私立中学高等学校連合会」(中高連)は9月19日、萩生田光一文科相に要望書を提出した。英語民間試験の活用延期は大きな混乱を招くとして、延期反対の姿勢を表明し、2020年4月からの円滑な実施を求めた。同月18日から予約申し込みを開始した日本英語検定協会(英検)に対しては、予約申込期間の延長と予約金の徴収取りやめを要請した。

萩生田文科相(右)に要望書を手渡す中高連の役員ら

要望書では、共通テストの受験を目指す高校生は、すでに英語民間試験の活用を念頭に準備を進めており、中断や延期となればかえって大きな混乱を招き、受験生の負担となるとして、文科省が責任を持って、円滑な実施に向けて、大学や試験実施団体に働きかけをしていくべきだとした。

具体的には▽各大学の英語民間試験の活用方針を9月中に公表する▽共通テストの英語民間試験の受験に必要な、共通IDの発行申し込みが始まる11月1日よりも前に、試験実施団体が試験実施日や会場などの実施要領を公表する▽各試験が運営上のトラブルで再試験となった場合は、無償かつ確実に実施する――ことを要請した。

また、英検は文科省からの要請を受けて、20年4~7月に実施される第1回検定の予約申し込みに際し、10月8~15日に予約申し込みのキャンセルを受け付け、予約金3000円から手数料を差し引いた金額を返還する方針を打ち出したことに対し、返還期間を限定していることや、手数料を受験生負担としていることを問題視。予約申込期間を延長するとともに、予約金の徴収を取りやめるよう求めた。

記者会見で、延期の要望に疑問を呈する吉田会長

要望書の提出後に開かれた記者会見で、中高連会長の吉田晋・富士見丘中学高校長は全国高等学校長協会(全高長)が9月10日に英語民間試験の活用延期を要望したことに触れ、「全高長の要望には私立学校の意見が反映されていない。延期や中止の議論は、もっと前にすべきだった。今になって延期や中止を叫ぶのは、子供を中心に考えていない。生徒が迷子になってしまう」と批判した。

中高連は今年6月にも英語民間試験の活用に関して、文科省に要望書を提出。各大学や試験実施団体に対し、早期に具体的な活用方針や試験実施概要を示すよう求めていた。

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