未成年者の自殺リスクを長野県が調査 ハイリスク者1235人

長野県はこのほど、県内の児童生徒など、未成年者の自殺リスクについての調査結果を公表した。自殺未遂歴があったり、自傷行為の経験があったりなど、「ハイリスク者」とされる未成年が1235人に上った。

調査では①自殺未遂歴がある②自傷行為の経験がある③自殺をほのめかす言動があり、自殺の可能性が否定できない④家族を自殺で亡くしている――の4項目のいずれかに該当する未成年者を、ハイリスク者として集計。

内訳は▽小学生 124人(男65人、女59人)▽中学生 444人(男89人、女355人)▽高校生 624人(男154人、女470人)▽その他 43人(男18人、女25人)――だった。

要因別に見ると▽自殺未遂 91人(うち救急搬送25人)▽自傷経験 851人▽自殺ほのめかし 401人▽家族の自殺 180人――で、複数の事項に該当する者もいた。

ハイリスク者のうち、県が設置を進める「自殺危機対応チーム」による支援が必要だと学校などが判断したのは233人で、▽小学生 18人▽中学生 71人▽高校生 131人▽その他 13人。

支援を希望する専門家で多かったのは(複数回答)、心理士(144人)や精神科医(143人)で、他にも▽精神保健福祉士 70人▽自殺対策NPO  37人▽ネット専門家 23人▽弁護士 11人――などの回答があった。

同調査は6月から7月にかけて、長野県内の児童生徒や、学校に在籍しない未成年者を対象に実施。

同県はこの調査結果に基づき、子供の自殺について学校や自治体にアドバイスする専門家組織「自殺危機対応チーム」の設置を進めるという。