萩生田文科相インタビュー 「あらゆる選択を可能に」

萩生田光一文科相は9月25日、記者クラブに加盟するメディア向けのグループインタビューに応じ、奨学金制度の充実や、高等専門学校をはじめとする中学校卒業後の多様な進路の提供に意欲を示した。一方、LGBTへの理解を促す教育については、その必要性を認めながらも、全ての学校で実施することに対しては慎重な姿勢に徹した。

グループインタビューに応じる萩生田文科相

9月11日の大臣就任会見で、同文科相は「多様性のある教育」を掲げ、「一本道ではなく複数の道をつくっていきたい」と抱負を述べた。

グループインタビューで「複数の道」の具体像について聞かれると、「私自身は普通のサラリーマン家庭に育ち政治家になったが、医学の道に進めたかというと、かなり困難だったと思う。学力以前に経済的な環境で医学部に進める人は限りがあり、国公立であっても普通の学部より倍近い費用がかかる。結局、誰でも(希望する)進路を目指すことができる国ではなかった」と説明。

給付型奨学金の拡充などに触れ、「家庭の経済環境にとらわれず、いくらでもチャレンジできる道を、これからどんどん作っていきたい。奨学金制度を充実させて、子供たちがあらゆる選択を可能にする国にしていきたいと思っている」と語った。

また、高等専門学校が日本のものづくりを支える人材育成に貢献してきたことを挙げ、「高専に限らず、普通高校に通うのではなく、違う道を歩むことで違う進路を開くことがいくつもあると思っている。(そういう道を)提供していきたい」と強調した。

一方、「多様性のある教育」に関して、LGBTへの理解を促す教育の必要性について問われると、「ジェンダー教育などはかなり進んできたと思う。他方で、いろいろな価値観が世の中にあり、その全てを公教育の段階で子供たちに学んでもらうのは、時期尚早な気がしている。どの発達段階でLGBTへの理解を求めていくことが子供たちにとってふさわしいかは、私も判断できていないし、いろいろな意見がある。教育の中で、ある時期にみんなで学ぶということになれば、指導要領や解説に入れていかなければならない。中教審とも相談しながら、必要性を模索していきたい」と述べるにとどめた。