神戸市教委のいじめメモ隠蔽 有識者会議が最終報告書

2016年に神戸市垂水区の市立中学3年生(当時)の女子生徒がいじめを理由に自死し、市教委がいじめの事実を示したメモを隠蔽(いんぺい)していた問題を受け、同市教委は9月30日、教委の組織風土改革に関する有識者会議の最終報告書を公表した。

同報告書によると、生徒が自死した後に、友人の生徒と教員の面談で記録された、いじめの実態の手書きメモを、当時の校長と市教委の首席指導主事の判断で隠蔽(いんぺい)。裁判所の証拠保全命令に対しても、メモを提出しなかった。

同報告書はこうした対応について、一部の関係者の間だけで問題解決を図ろうとしていたことや、それについて組織のチェック機能が働いていなかったことを組織上の問題と指摘。

また、メモの存在が発覚した後に、当時の教育長が調査を命じたにもかかわらず、中間報告が一度行われただけに終わったことについて、「危機管理意識や遺族に寄り添う姿勢が著しく欠如していたと言わざるを得ない」と批判した。

その上で市教委の組織体制として、個別事案の理解度や、学校との関係性のみを重視した縦割りの対応を行わず、複数部署が協働で事案に当たるルールを整備することと、学校教育課の組織体制の見直し、指揮命令系統の明確化などを求めた。

さらに、市教委の事務局職員を対象にした、いじめ防止対策推進法に関する研修の実施や、学校に対するサポート体制強化なども提言した。

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