生活保護世帯の生徒に進学支援 福岡県、教材提供も

福岡県はこのほど、町村部に住む生活保護世帯などの中高生の、大学進学を支援する取り組み「福岡県大学進学実現アシスト事業」を開始した。大学や短大進学に向け、無料で支援員が相談に応じ、教材を提供するなどする。

同県内の生活保護世帯の大学や短大への進学率は、平均の1/2程度。さらに、高卒の社会人は大卒に比べ、収入が低いといった国内のデータに着目。生活に困窮する世帯の子供たちの進学支援に乗り出した。

対象は、同県の町村部に住む、生活困窮世帯の中学3年生~高校3年生の生徒と、その保護者。

学習塾のトライグループが事業を運営し、要望のあった家庭に講師を派遣して、定期的にアドバイスを送って相談に応じる。

支援内容は例えば▽大学や短大がどんなところか、進学のメリットはどのようなものかを説明▽個別の大学や短大についてと、卒業後の職業について情報提供▽進学費用についてのアドバイス▽学校の成績を確認し、成績を上げるためのアドバイス▽大学進学に向けて学習計画を作る――などを実施。参考書や問題集など教材も提供する。

支援の問い合わせについては、保護者のほかに学校や町村役場からも受け付ける。

県の担当者は「進学は、貧困の連鎖を断ち切る一つの手段。学校の進路指導とあわせて活用してほしい」と話している。