【共通テスト】予備校講師有志が延期要望 問題点を指摘

大学入学共通テストの実施には問題点があまりに多いとして、予備校講師有志による「”入試改革”を考える予備校講師の会」は10月1日、文科省で記者会見を開き、英語民間試験の活用を含めた共通テストの実施延期を要望した。同会が実施した意識調査を踏まえ、当事者である高校生は共通テストに対し、大きな不安に駆られていると指摘した。

記者会見で共通テストの問題点を指摘する予備校講師ら

同会は、約50万人が受験することになる共通テストでは、記述式問題の公正な採点は不可能であり、英語の4技能評価についても、民間試験を活用するのではなく、大学入試センターが試験システムを開発すべきだと主張。

英語民間試験の活用も含めて共通テストの実施を中止し、現行の大学入試センター試験を継続した上で、共通テストへの移行には、十分な実施体制の準備と予告期間を設けることを提言した。

また、同会では東京都内の私立高校1校、愛知県の公立高校1校、北海道の公立高校1校で高校生の意識調査を実施。この日までに集計できた都内の私立高校2年生234人に聞いた結果では、共通テストの実施について「準備不足だと思い、不安を感じる」と答えたのは213人(91.0%)に上った。

同会の代表世話人を務める吉田弘幸氏は「私の知る限り、予備校講師の多くも共通テストに賛成していないのではないか。民間試験活用や記述問題導入はどう考えてもむちゃな計画で、絶対に止めなければならない」と強調した。同氏は2017年に、大阪大学の物理の入試問題で出題ミスを指摘したことでも知られている。

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