市町村の特色に合う教員を 長野県教委が独自の人事異動策

長野県教委はこのほど、教員の人事異動に関する独自の取り組み「市町村の特色ある教育を支援する教員配置事業」の募集を開始した。ICT教育の推進や特別支援教育の充実など、県内28市町村から寄せられた39のテーマについて、自身の経験や専門性を生かし、地域に根ざし活躍できる教員を募る。

募集するのは、県内の公立小中学校、義務教育学校、特別支援学校の教員。採用後5年以上の勤務経験があり、現任校で3年以上勤務している人が対象となる。

例えば下伊那郡高森町では、小中一貫で展開するキャリア教育のカリキュラム作成を担う中学校教員を募集。高森町に愛着を持ち、地域の役に立ちたいと考える子供を育むために、児童生徒が主体的に学ぶ意欲を引き出すカリキュラムの構築を目指す。

佐久市では、理科教育の充実を目指して小学校教員を募集する。「『脳みそにも汗をかく』理科」をテーマに、児童自らが問題を見つけ、解決のプロセスを歩める授業づくりを目指す。

具体的には、市内の教員に自身の授業を公開したり、教材研究や授業研究の相談にのったりなどの業務を担うという。

小中学校の教育課程に「スキー科」を設置する下高井郡野沢温泉村では、スキー教育を通し、地元のスキー産業を担う人材を育成する小中学校教員を募集する。

同県教委では、市町村の提案と応募した教員の状況を検討し、人事異動を行うとしている。