グンゼの社員招きPBL授業 京都府の公立中学校

京都府綾部市立東綾中学校(野々垣照美校長、生徒45人)で10月8日、綾部市にも本社を構えるグンゼの社員らを招いた課題解決型学習の出前授業が行われた。これは京都府教委が今年度から実施している府内5公立中学校と、京都府を中心に活躍している企業・大学が連携して課題解決型学習を行う「未来の担い手育成プログラム」の一環。

体育館でグループディスカッションする生徒ら(京都府教委提供)

グンゼと連携する同中学校には、「10年後の時代に合った『ここちよい』インナーウエアを創造してください」という課題が出されている。生徒らは、9月に入ってから8時間を使って課題解決に向けたアイデアを出したり、その手法についてグループディスカッションを重ねたりして取り組んできた。そのうちの3~5時間目には、同市内にあるグンゼ博物苑を訪問し、同社や商品の説明を受けている。

この日は体育館に3学年全ての生徒が入り、2年生の3グループが中間発表を行った。このうち2グループは、10年後はさらに少子高齢化が進んでいると予想されることから、高齢者を対象とした商品アイデアを発表。

最初のグループは、他の機器と連動して血圧や体温など高齢者の健康状態が分かるようなインナーウエアを、次のグループは健康状態に加えて、高齢者の迷子を防止するためのGPS機能が付いたインナーウエアのアイデアを発表した。

最後のグループは、来年の東京オリンピック後にスポーツ人口が増加することを予想し、スポーツする人をターゲットとした、体との一体感が得られるインナーウエアのアイデアを発表した。

その後は、同社社員もグループディスカッションに参加。全学年の生徒とともに、3グループの発表についての質問や課題の深掘りを行った。

同社の担当者は「生徒からの質問が専門的で、よく勉強していると感じた」と話し、教員からは「この取り組みをPBLだけでなく、教科の授業など、全ての活動につなげていく必要を感じた」といった意見が出た。

今後、2年生らは今回の授業を基に、課題解決に向けたアイデアを練り直す。その上で再度、同社を招いて内容に対する意見交換を行い、11月の文化祭での発表に備えるという。