過体重の子供 日本は先進国で最低 学校給食が効果発揮

国連児童基金(ユニセフ)は10月15日、子供たちの栄養状態を特集した「世界子供白書2019」を公表した。それによると、日本の子供が身長に対して体重が重い「過体重」になっている割合は14.42%で、先進国の中で最も低かった。ユニセフでは、日本における学校給食の普及がその要因とみている。

「世界子供白書2019」

「世界子供白書2019」では、世界で4000万人もの子供が過体重または肥満状態にある、と指摘。経済協力開発機構(OECD)と欧州連合(EU)加盟国の41カ国を対象に2016年時点における5~19歳の過体重の割合をまとめたところ、米国の41.86を筆頭に、日本を除くすべての国で20%を超えていた。1990年との比較では、ベルギーを除く全ての国で割合が増加していた。

白書は、経済的に恵まれない家庭の子供と過体重には関連があると指摘。偏った食生活や家庭の経済力などによって、子供たちが過体重に陥る危険性にさらされていると警鐘を鳴らし、各国に対策の重要性を喚起した。

ユニセフ本部栄養部門のローランド・クプカ上席アドバイザーは、日本の過体重の割合が世界の中でも低く抑えられている理由として学校給食制度の効果を挙げ、「全国的な給食システムによって子供たちに栄養バランスの良い食事を安価に提供でき、子供が栄養について学ぶ機会にもなっている。給食を通じて伝統的な食生活が保たれていることも利点だ」と指摘した。

関連