幼稚園や保育所の開所が長時間に 障害児の受け入れも増加

保育ニーズの高まりによって、幼稚園や保育所が開いている時間が伸びていることが、10月16日、ベネッセ教育総合研究所が行った「第3回幼児教育・保育についての基本調査」で分かった。障害や特別な支援が必要な子供を受け入れている施設も増加し、公立の幼稚園、保育所、認定こども園の9割に上った。10月からの幼児教育・保育の無償化を前に、質の向上が課題となっていることが浮き彫りとなった。

障害や特別な支援が必要な子供を受け入れている幼稚園、保育所、認定こども園

調査によると、2018年の幼稚園・保育所の開所時間の長さは12年の前回調査と比べて長時間化している。幼稚園では、国公立が7時間29分(12年比20分増)、私立が9時間29分(同8分増)、保育所では、公営が11時間25分(同28分増)、私営が12時間2分(同11分増)だった。幼稚園では、国公立で66.5%、私立で96.7%が預かり保育を実施していた。

障害や特別の支援を要する子供を受け入れていると回答したのは▽国公立幼稚園 92.9%(12年比6.9ポイント増)▽私立幼稚園 80.6%(同9.5ポイント増)▽公営保育所 89.5%(同6.5ポイント増)▽私営保育所 76.9%(同6.9ポイント増)――で、今回初めて調査した認定こども園でも、公営の91.9%、私営の84.9%で受け入れていた。

園長らに、保育の実践上・運営上の課題として強く感じている課題を聞いたところ「とてもあてはまる」「まああてはまる」の合計で最も高かったのは「保育者の資質の維持・向上」で93.7%だった。「保育者の定着・確保」(79.6%)や「保育者の処遇改善」(83.3%)を挙げる意見も多くみられた。

また、保育者の資質向上のために必要なことを複数回答で聞いたところ、「保育者同士が学び合う園の風土づくり」が最も多く、38.9%だった。

調査は、全国の幼稚園、認可保育所、幼保連携型認定こども園の園長ら4565人を対象に実施した。


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