プロレス技のさば折りも 神戸・教員いじめで調査委発足

神戸市立小学校の男性教諭が先輩教員4人から暴行・いじめを継続的に受けていた問題で、事実解明にあたる調査委員会が10月17日、発足した。弁護士3人が委員を務める。同日には市総合教育会議が開催され、市教委が新たに把握した暴行・いじめの状況などを報告した。また、問題の背景に「神戸方式」と呼ばれる独自の教員異動があるとして、市教委は神戸方式を廃止して新たな人事システムを導入する方針を示した。

市総合教育会議で市教委が明らかにしたのは、新たに分かった暴行・いじめ行為の内容。▽プロレス技のさば折りをかける▽プリントの束をパソコンの上に乱雑に置き、キーボードを壊す▽「カス、クズ」と暴言を吐く――などが確認された。その上で、今回の問題を招いた原因として、▽加害教員の個人的資質▽管理職の対応▽風土の乱れ――の3点を挙げた。

また、校長同士が教員の異動について相談し、互いに了承したら市教委に承認を求める独自の「神戸方式」が問題の背景にあると指摘。2021年春の人事異動から神戸方式を廃止し、教員異動に新たな人事システムを採用する方針を示した。20年春の異動は現行通りだが、内容を精査し、現場の意向をそのまま承認することはない、としている。

長田淳教育長は「外部の人材を登用し、外部の視点からチェックする体制を考えるべきだ」として、組織風土改革に取り組む方針を改めて示した。

教育委員からは「市教委にマンパワー不足によるオーバーワークの課題がある」「市教委と学校現場に溝があるのではないか」などの指摘が上がった。久元喜造市長は「市教委の内部調査では市民の理解を得られない」として、外部人材による調査委の重要性を強調した。調査委は18日に初会合を開き、調査結果を年内にも公表するとしている。

また、同市教委は15日夜、臨時の全市立校園長会を非公開で開催し、今回の事案の経緯や対応策のほか、今週中に着手する予定の全教職員を対象としたハラスメント調査について説明した。

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