【問題行動調査】小学校で暴力8221件増 低年齢化に憂慮

小学校での暴力行為が増加している――。文科省が公表した2018年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、小学校での暴力行為の発生件数が前年度と比べて大幅に増加し、低年齢の加害児童が増えている傾向がみられた。文科省ではこの状況を「憂慮すべき」と捉え、児童生徒が安心して学べる環境の確保に向けて、学校現場は毅然(きぜん)とした態度を取る必要性があるとしている。

学年別の加害児童生徒数

18年度に小、中、高校で起きた暴力行為は7万2940件で前年度と比べて9615件増加した。校種別では▽小学校 3万6536件(前年度比8221件増)▽中学校 2万9320件(同618件増)▽高校 7084件(776件増)――となり、小学校で大幅に増加した。

加害児童生徒数を学年別にみると、▽小1 3335人(同979人増)▽小2 4311人(同1291人増)▽小3 4914人(同1021人増)▽小4 5744人(同1470人増)▽小5 6353人(同1547人増)▽小6 6450人(同1359人増)▽中1 1万2291人(441人増)▽中2 1万545人(同469人増)▽中3 7067人(同196人減)▽高1 3831人(同491人増)▽高2 2819人(同297人増)▽高3 1594人(同108人増)▽高4 65人(同14人増)――で、小学校での増加が目立つ。

暴力行為の状況では、全ての校種を通じて生徒間暴力が最も多く、小学校で2万6543件、中学校で1万9989件、高校で4596件発生していた。対教師暴力は小学校で5408件、中学校で3248件、高校で478件、器物損壊は小学校で4112件、中学校で5471件、高校で1759件だった。

暴力行為の1000人あたりの発生件数を都道府県別でみると、最も高いのは青森県と島根県の13.6件、次いで神奈川県の11.5件だった。最も低いのは愛媛県の0.6件、次いで鹿児島県の0.9件で、都道府県によってばらつきが大きかった。

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