台風19号被害の宮城、福島 1校を除き授業再開

台風19号で大きな被害を受けた宮城、福島の両県で10月23日、休校が続いていた公立学校計164校のうち、浸水被害を受けた福島県立相馬東高校1校をのぞく163校で授業が再開した。福島県では鉄道の一部が運休しており、県教委がバス33台を手配して通学の足を提供し、授業再開にこぎつけた。また、千曲川の堤防が決壊した長野市では、市立小中学校79校のうち4校が休校している。長野市は「別の学校に間借りするなどして、来週中に再開したい」としている。

宮城県では、県内の小中高49校が休校した。特に被害が大きく多数の死者が出た丸森町では、「水道などライフラインの復旧や通学路の安全確認、給食提供の準備に期間を要する」として22日まで臨時休校としていたが、23日、町立小中学校全9校と伊具高校の全10校で授業が始まり、県内全ての小中高校が再開した。

丸森町教委によれば、町中心部にある町立丸森小学校(菊地禎広校長、児童178人)は現在も体育館が避難所となり、校庭には自衛隊が設営した仮設風呂がある。同町では断水が続いており、屋外に仮設トイレや給水タンクを備え、各手洗い場には水が入ったペットボトルを配置しての授業再開だという。同校の菅原研教頭は教育新聞の取材に「児童には学校再開という希望があることが大切だ」と話す。

近隣にある小学校では浸水があり、1階の机や椅子が流され、窓ガラスが割れるなどの被害があった。また、グラウンドが災害ごみの仮置き場となっているなど当面再開できる状況にないとして、丸森小の教室を間借りして授業を始めている。

福島県では、県内の小中高115校が休校した。いわき市と郡山市で小学校4校、高校1校が23日に授業を始め、計114校が再開。残る1校の相馬東高校は浸水被害が大きかったが、24日に再開が予定されている。

県教委によれば、県立高校で、鉄道の運休に伴い通学困難になっている生徒が約1500人に上ることが21日に分かった。各路線の利用者数や台風通過後の欠席者数などから推計したという。

一部の路線は代行輸送を実施しておらず、運行再開は11月になる見通しだという。そのため県教委は、授業再開に向け大型バスやマイクロバスなど計33台を手配。23日に県立高校生を対象とした無料運行を開始した。期間は各線の運転再開までで、平日の登下校の時間帯に14ルートで生徒を輸送する。

初日の23日は、通学用バスを必要とする生徒の実数など詳細が把握できない中、県教委職員が乗降場に立つなどして誘導。希望者全員が乗車できた。


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