保育所や認定こども園でも幼小連携 幼児教育検討会

文科省の「幼児教育の質向上に関する検討会」は10月23日、第6回会合を開き、幼稚園や保育所、認定こども園などの質の向上策について、これまでの議論をまとめた論点メモが示された。幼稚園教育要領の改訂や幼児教育・保育の無償化を受け、幼児教育は量の拡充だけでなく質の向上が課題だとして、保育所や認定こども園を含めた幼小の連携強化を打ち出した。また、EdTechを活用した幼児教育の実践の可視化や共有化を方策として盛り込んだ。

幼児教育の質向上策についての論点メモをまとめた検討会

論点メモでは、これまでの検討会の意見を①幼児教育の内容・方法の改善・充実②幼児教育を担う人材の確保・資質及び専門性の向上③幼児教育の質の評価の促進④家庭・地域における幼児教育の支援⑤幼児教育を推進するための体制の構築――の5つの柱で整理した。

幼小接続については、公立幼稚園だけでなく私立幼稚園や保育所、認定こども園と小学校との連携強化を明記。また、外国にルーツのある幼児や障害のある幼児など、特別な配慮を必要とする幼児が増加していることを受け、必要な支援策の充実を盛り込んだ。

さらに、先端技術を活用することによって、幼児教育の実践の可視化・共有化する方策について検討することもうたった。意見の中には、タブレット端末を活用した視覚障害児や聴覚障害児のためのプログラムや、子供の活動を記録し、保護者に提供する双方向型コミュニケーション支援ツールの開発、遅れている幼稚園などへのICTの整備の必要性などが挙がった。

人材確保と専門性の向上では、幼稚園教諭の若年離職者が多いことから、実践ノウハウの継承やキャリアステージに応じた効果的な研修の実施、二種免許状の所有者が多い幼稚園教諭の上級免許状の取得促進、預かり保育や子育て支援など、教育課程以外の保育の専門性向上を課題に掲げた。

論点メモは、中教審の新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会で報告される予定。


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