子供のコンタクトレンズ、ネット購入増加 使用法啓発を

日本眼科医会が10月15日に発表した「平成30年度学校現場でのコンタクトレンズ使用状況調査」によると、コンタクトレンズをインターネットや通信販売で購入する児童生徒が増加していることが明らかになった。ネット販売などは眼科を受診せずに入手できることから、同会は「大変憂慮すべきこと」と指摘。コンタクトレンズによる眼障害の重症化から児童生徒を守るために、養護教諭や学校関係者がコンタクトレンズの使用上の注意や適切な使用方法を啓発していく必要がある、と指摘した。

調査によると、コンタクトレンズを使用しているのは小学生で0.3%(前回調査比0.1ポイント増)、中学生で8.7%(同0.7ポイント増)、高校生で27.5%(同0.5ポイント増)と、学年が上がるごとに増加傾向にあることが分かった。

男女比では、▽小学生 男子44.2%、女子55.8%▽中学生 男子31.3%、女子68.7%▽高校生 男子33.8%、女子66.2%――と、いずれも女子の使用率が高かった。

コンタクトレンズの入手手段については、小中高校生ともに「病院・眼科診療所隣接販売店」が最多だったものの、「インターネット・通信販売」が小学生で5.8%(前回調査比1.0ポイント増)、中学生で13.2%(同4.5ポイント増)、高校生で16.2%(同5.2ポイント増)といずれも増加していた。

日常のレンズケアについて質問したところ、指示通りのケアをしていないと回答したのは、中学生で2.4%、高校生で4.2%。また、使用期限を守っていないと回答したのは、中学生で9.2%、高校生で11.8%に上った。

これらの結果について、日本眼科医会は「眼科医の指導ができないことや児童・生徒自身のコンプライアンスの低下のためにさまざまな問題が生じている」と指摘。具体的な問題点として、▽コンタクトレンズのこすり洗いが不十分、装用期間の超過などケアや使い方に問題がある▽コンタクトレンズの汚れや劣化、不良な素材のカラーコンタクトレンズなどレンズ自体に不具合がある▽アレルギーやドライアイなど装用者に問題がある▽定期検診が不十分だと、異常を感じながらも眼科受診が遅れる--ことを挙げた。

同調査は18年9~10月、全国の小中高生9万4561人(小学生3万882人、中学生2万3610人、高校生4万69人)を対象に、養護教諭の指導のもとアンケート調査を実施した。2000年から3年ごとに実施し、今回で7回目となる。