子供の貧困対策大綱改正案 パブリックコメントを募集

政府は10月25日、今年8月に取りまとめた「子供の貧困対策に関する大綱」の改正案についてパブリックコメントの募集を開始した。募集期間は11月3日まで。子供たちの将来的な貧困予防を踏まえ、高校進学後の支援体制の強化などについて盛り込んだ。

改正案では、貧困家庭の子供たちは希望や意欲がそがれやすく、地域や社会全体で課題を解決するという意識を強く持ち、子供のことを第一に考えた適切な支援を早期に行う必要があると改めて指摘した。

基本方針として、▽貧困の連鎖を断ち切り、すべての子供が夢や希望を持てる社会を目指す▽親の妊娠・出産期から子供の社会的自立まで、切れ目のない支援体制を構築する▽支援が届いていない、または届きにくい子供・家庭に配慮して対策を推進する▽地方公共団体による取組の充実を図る――を掲げた。

教育の支援については、高校進学後の支援強化について言及。特に将来の貧困を予防するために、高校中退を防ぐ支援は重要な手だてと指摘した。具体的には▽ソーシャルワーカーの配置など、学習面や生活面で課題を抱える生徒が適切に指導・相談できる体制の整備▽在学中の妊娠・出産は母体の保護を最優先とし、教育上必要な配慮を行うべきものであると周知徹底を図る――などと整理した。

さらに高校中退後も学校と地域が連携し、就労支援や復学・就学のための支援を実施する必要性も指摘した。

また、学校を地域に開かれたプラットホームとして位置づけ、スクールソーシャルワーカーや放課後児童クラブ、地域福祉などと連携し、困難な子供たちを早期に発見し支援につなげる体制の強化も掲げた。

同改正案は、8月に取りまとめられた、子供の貧困対策に関する有識者会議での提言などを踏まえて整理された。