「憮然」56%が勘違い 10代が正答率最多

「憮然(ぶぜん)」を本来の意味ではない「腹を立てている様子」と解釈している人が56.7%に上ることが、文化庁が10月29日に発表した2018年度「国語に関する世論調査」で明らかになった。本来の意味である「失望してぼんやりしている様子」と理解していたのは28.1%にとどまり、世代別では16~19歳が69.5%と最多だった。

調査結果によると、「憮然」を本来の意味で理解している人の割合は年代別に、▽20代 47.4%▽30代 47.2%▽40代 31.4%▽50代 24.4%▽60代 18.6%▽70歳以上 18.7%。年齢が上がるにつれて低下傾向にあった。

この他にも「砂をかむよう」の意味を尋ねたところ、56.9%の人が本来の意味ではない「悔しくてたまらない様子」と回答。本来の意味である「無味乾燥でつまらない様子」と答えた人は、32.1%にとどまった。

常用漢字ではない「絆」の表記についての印象を尋ねたところ、90.0%が「この漢字を使うのがいい」と回答。次いで「振り仮名を付けるのがいい」7.0%、「仮名で書くのがいい」2.6%だった。

一方、同じく常用漢字ではない「障碍(がい)」については、40.3%が「別の漢字を使うのがいい」と回答し最多。次いで「振り仮名を付ける」が33.4%、「仮名で書くのがいい」が14.2%だった。

また例年質問している国語についての関心度については、76.4%が「非常に関心がある」または「ある程度関心がある」と解答し、前回調査時よりも0.1ポイント微増した。

同調査は日本人の国語に関する意識や理解の現状を把握するため、1995年度より毎年実施。今回は2月から3月にかけて、全国の16歳以上の男女1960人の回答を集計した。