国際バカロレアで改正案 教育課程で新たに条件

国際的に通用する大学入学資格であるIB資格を取得できる国際バカロレア認定校のディプロマ・プログラム(DP)を巡って、中教審は10月29日に開催した第113回初等中等教育分科会教育課程部会で、教育課程の基準について新たに条件を設ける改正案を示した。年内から年明けをめどに、公布・施行される見込み。

DPについて意見を交わす中教審の初等中等教育分科会教育課程部会

改正案が示されたDPは、主に高校で導入される16~19歳を対象にした2年間のプログラム。

現行制度は、国際バカロレアで受講するDP科目を履修すると無条件で、対応する学習指導要領上の科目を履修したことにできる。

改正案では、この代替履修について条件を定め、①高校学習指導要領に定める内容事項が適切に取り扱われている②生徒の発達の段階や内容の系統性、体系性に配慮がなされている③生徒の転出入に対する配慮などの教育上必要な措置がとられている――の3点を掲げた。

それを踏まえ、対象となるDP科目を拡大。現行制度で対象の▽フィジィックス(学習指導要領上の科目:物理基礎)▽ケミストリー(同:化学基礎)▽バイオロジー(同:生物基礎)▽ランゲージB(同:コミュニケーション英語Ⅰ)▽セオリー・オブ・ナレッジ(同:総合的な探究の時間)――に加え、教育課程特例校制度を活用すると認められていた▽ヒストリー(同:世界史A、B、日本史A、B)▽ジオグラフィー(同:地理A、B)▽ミュージック(同:音楽Ⅰ)▽ヴィジュアルアーツ(同:美術Ⅰ)――、さらに19年度の国際バカロレアDPのカリキュラム改訂で科目変更があった▽マセマティックス:アナリシス・アンド・アプローチズ(学習指導要領上の科目:数学Ⅰ)▽マセマティックス:アプリケーションズ・アンド・インタプリテーション(同:数学Ⅰ)――を新たに追加した。

政府は国際バカロレア認定校を2020年までに200校以上にすると掲げているが、今年7月現在で146校にとどまっている。教育再生実行会議は今年5月、第11次提言で国内での国際バカロレアの推進について、「学習指導要領の内容を確実に学びつつ、国際バカロレアDPを無理なく履修することができ、より活用しやすい制度となるよう、現在の教育課程の特例を認める仕組みの改善を図る」としていた。