体罰「行った」114人 小中高の教職員が回答

市立高校の部活動で深刻な体罰が発覚した兵庫県尼崎市教育委員会は10月28日、市立学校を対象に行ったアンケート結果を公表した。回答した小中高の教職員2024人のうち、延べ114人が体罰を行ったことがあると答えた。

教職員の体罰や不適切指導の回答者数
教職員の体罰や不適切指導の回答者数

同市は、体罰の疑いがある記載内容については、教職員や管理職に事情を聴取し、体罰に当たるかどうかを判断。体罰と認められた場合には、事案内容に応じて処分や指導などをする方針。

同アンケートは今年5月以降に、市立の小学校(42校)、中学校(19校)、高校(4校)などの教職員、児童生徒、保護者を対象に実施した。

体罰を行ったことがあると答えた教職員は▽小学校 63人(26校)▽中学校 43人(16校)▽高校 8人(3校)。体罰を見聞きしたことがあると答えたのは▽小学校 24人(14校)▽中学校 23人(12校)▽高校 1人(1校)――だった。

暴言などの不適切な指導を行ったことがあると答えたのは▽小学校 71人(31校)▽中学校 46人(14校)▽高校 5人(2校)。見聞きしたことがあるのは▽小学校 35人(24校)▽中学校 26人(15校)▽高校 5人(1校)――だった。

教員からの申告・見聞情報としては、「叱る際に、胸ぐらをつかんだ」「児童を指導する際に、腕を引っ張って、教室外に引きずり出したり、着席させたりした」「注意する際に、声を荒らげた」などが挙がった。

児童生徒の回答をみると、体罰を受けたことがあると答えたのは▽小学校 214人(39校)▽中学校 89人(16校)▽高校 37人(2校)――で、見聞きしたことがあると答えたのは▽小学校 432人(41校)▽中学校 156人(17校)▽高校 79人(2校)。暴言などの不適切な指導を受けたことがあるか、見聞きしたことがあるのは▽小学校 503人(41校)▽中学校 252人(17校)▽高校 115人(3校)――だった。

児童生徒や保護者からの申告・見聞情報では▽「授業中に児童を指導する際に、教員が『バカ、アホ、クズ』など人格を否定する言葉を使っていた」「部活動の練習中に顧問の教員が生徒に向けて物を投げる、長時間正座をさせるなどの行為をしていた」「授業中に、頭突き、膝蹴りされた」などの声が寄せられた。

同市では今年4月、同市立尼崎高校の男子バレーボール部で、コーチを務める男性臨時講師が部員に対し複数回の平手打ちをし、意識を失わせていたことが発覚。これを受け、他の市立学校も含めた体罰の実態調査を進めていた。


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