就活と五輪がバッティング 3割の大学が「不安ある」

来年度の就職・採用活動と東京五輪の時期が重なることについて、33.3%の大学が不安や課題を持っていることが、文科省が11月5日までに公表した、今年度の「就職・採用活動に関する調査」で判明した。不安や課題が「ない」と回答したのは21.7%にとどまり、「わからない」と回答したのは42.0%に上った。

抱いている課題や不安については(自由記述)、▽企業の採用活動の早期化、短期化、時期集中▽交通手段や宿泊施設の確保が困難になり、学生の費用負担が増える▽就職活動期間が五輪の大会ボランティア期間と重複する▽インターンシップの機会が減少する――などが挙がった。

また、今年度の採用市場について企業に尋ねたところ、92.9%が就活生の人数より企業の求人数が多い「売り手市場」と捉えており、うち52.5%が昨年度よりも強い傾向と認識していた。

一方で、昨年度に比べ採用予定者数を増やした企業は26.2%で、昨年度の調査と比べ4.6ポイント減少。

採用活動で大学の成績や履修履歴など学業成果を重視しているか尋ねたところ、52.3%の企業が「大いに重視している」(4.7%)または「ある程度重視している」(47.6%)と回答した。

学生が提出した学業成果についての書類を基に面接中に質問をした企業は、56.6%に上った。

質問をして良かったことを尋ねたところ(複数回答)、「学業以外の評価と合わせることで、多面的な評価ができた」(63.3%)、「学習成果について聞くことで、会社の求める能力と合致していることが分かった」(46.7%)、「学生自身がアピールしたこと以外の長所が分かった」(35.2%)――などの回答が多かった。

同調査は、全国の国公私立大学や短期大学1106校と企業980社の、8月1日時点の就職・採用活動状況について集計した。