科学の甲子園ジュニア全国大会 出場チーム決まる

全国の中学生が科学的思考力や技能を競い合う、第7回科学の甲子園ジュニア全国大会の出場チームが決まり、主催する科学技術振興機構(JST)は11月7日、出場チーム名や事前公開競技の課題を発表した。全国大会は12月6~8日の3日間にわたり、茨城県つくば市で開催される。

全国大会出場を決め、抱負を述べる大西快晴さん(左)と堀口誠太さん(いずれも茨城県立日立一高附属中学校2年生)

大会は中学1、2年生6人による各都道府県の代表チームが、数学や理科の筆記競技と実技競技の2種目で成績を競う。各都道府県での代表選考には、昨年の前大会よりも1000人以上多い総計2万8231人の中学生がエントリーした。チームは1校または複数の中学校で構成されるため、全国大会の出場校数は78校で、このうち35校が初出場となる。

筆記競技は、理科や数学の融合領域や実生活との関連から出題される。学校で習った知識だけでなく、競技で新たに示された情報を活用して課題を解決する力が求められる。実技競技には実験と工作に分かれ、このうち工作は課題を事前に示す事前公開競技となっている。

今大会の事前公開競技は「マグネティック・フィールドを支配せよ」。磁石や電磁石が底に配置されたフィールドで、回転体の動きを制御し、規定のチェックポイントを通過させることで得点を競い合う。

記者会見した茨城県代表の大西快晴さん(県立日立一高附属中学校2年生)は「僕は数学が好き。難しい問題に取り組んでゴールにたどり着いたとき、達成感が得られるところがいいと思っている。全国大会でもっと難しい問題に取り組んで、達成感を味わってみたい」と抱負を述べた。

神奈川県代表の茂木美伶さん(私立洗足学園中学校2年生)は「チームメイトの友人に誘われてエントリーした。全国大会の過去問題を解いていたら、楽しそう、面白そうと感じるようになった。中学1年生で神奈川県大会に出たときは全国大会に進めず、今回リベンジして進めることになり、とてもうれしい」と話した。

JSTによると、前回大会の出場者に科学技術に関する学習意欲を聞いたところ、「高い」「どちらかと言えば高い」が参加前の87.6%から参加後には96.5%に上昇。科学技術を必要とする職業に就きたいかを聞いたところ、「思う」「どちらかと言えば思う」が参加前の75.9%から参加後は83.7%に増加した。

こうしたテータを受け、大会の推進委員長を務める漆原秀子・筑波大学名誉教授は「(大会は)中学生の段階で科学技術に対する興味をさらに高める機会になっている。科学技術イノベーションの人材育成にも寄与するものとして期待される」と開催の意義を強調した。


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