画像認識など駆使しAIで問題解決 小5がプログラミング

AIを使って、生活に役立つプログラミングをしよう――。東京都町田市立町田第三小学校(野末直美校長、児童474人)は11月7日、AIによる画像認識や音声合成などの技術を駆使して身近な問題を解決する、プログラミングの授業を実施した。授業を受けた5年生の児童は「顔の表情を認識し、それに合わせて声をかける」「図鑑のクラゲの写真を認識すると、詳しい解説を表示する」といったプログラムを短時間で完成させた。

画像認識でAIに学習をさせる児童

同校ではグーグル合同会社が教材提供や授業計画に協力し、「総合的な学習の時間」の一環として、AIとプログラミングを組み合わせた全7時間の授業を展開。この日はその集大成となる7時間目の授業だった。

プログラミングには、ブロックを組み合わせてコーディングを行うビジュアル型プログラミング言語の「スクラッチ」を使用。児童は事前にワークシートにプログラムの目的と完成イメージを作成した上で、これまでに習得した画像認識や音声合成などの技術を生かし、20分程度でプログラムを組んでいった。

児童が作り上げたプログラムには「食品のパッケージに表示されている賞味期限を画像認識で識別し、音声で教える」「イラストで描かれた顔の表情によって、ほめたり心配したりするメッセージを出す」「クラゲ図鑑の写真を読み取り、そのクラゲの特徴や毒の有無といった解説を表示する」などがあった。

イラストの表情に合わせてメッセージが変わるプログラムを発表する児童

児童の一人は「プログラミングは最初、すごく難しくて嫌いだったが、やり方が分かってくるとだんだん楽しくなっていった。家では使わないパソコンの操作にも慣れた」と感想を話した。

授業を担当した5年1組の三浦利美教諭は「子供たちはどんどん上達していき、今では教員よりも得意で、教員が子供から教わることもある。苦手な子供に得意な子供が教え合う場面もあった」と振り返った。

野末校長は「子供と一緒に教員も試行錯誤で取り組んできた。教えるのではなく、どうすればうまくいくかを子供に発見させ、できた喜びが次の活動の源になる」と、一連のプログラミング授業の成果を強調した。


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