【共通テスト】記述式問題の採点、模擬テストで調査

2021年にスタートする大学入学共通テストで新たに導入される記述式問題の採点を巡り、大学入試センターは11月11日、全国の高校1年生約2万人を対象に模擬テストを実施し、採点業務を受託したベネッセコーポレーションの子会社との間で採点が適切に行われるか調査した。

対象となったのは、現在の大学入試センター試験に代わる共通テストのうち、記述式問題を導入する国語と数学Ⅰ。それぞれ1万人ずつが受けた。調査結果は来年2、3月ごろに公表する予定。

調査の狙いについて、大学入試センターは「採点業務の受託事業者と大学入試センターとの役割分担、運用の在り方、採点者への研修の在り方などを確認し、本番の採点に生かしていきたい」と説明している。

大学入学共通テストを巡っては、経済的な状況や居住地域への配慮が不十分として、英語民間試験の活用が見送られたばかり。同じく民間に委託された記述式問題の採点についても、高校の学校現場や学識経験者から「採点の正確さや公正さに不安がある」「自己採点が難しく、大学選びに支障が出る恐れがある」などとして見直しが求める声が出ている。共通テストの部分的な民間委託は、受験者数が約50万人に上るため、大学入試センターでは対応しきれないとして採用されたが、向かい風は容易に収まりそうにない。

採点者に対する不安の声について、大学入試センターでは「今回の調査結果を公表する際に、あわせて採点者の在り方についても具体的に説明したい」と話している。

大学入試センターが今年6月に公表した問題作成方針によると、記述式問題は「国語」と「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」で、それぞれ小問3問を導入。国語の記述式問題の成績は段階表示を行い、数学はマーク式問題と同様に配点する。また、視覚障害のある受験生向けの点字問題の記述式問題では、小問を3問から2問に変更することや、最も記述する文字数が多い小問の解答時数制限を設けないなど、配慮する。


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