定時高生半数が不登校経験 宮城県教委が調査

定時制や通信制高校に通う生徒の半数以上が不登校や退学の経験があることが、宮城県教委が11月11日に公表した調査結果で明らかになった。同調査は県教委が実施する公立高校のあり方を検討する会議「県立高等学校将来構想審議会」で公開された。

調査によると、県内の定時制高校に通う1016人のうち不登校の経験があるのは514人、他校を中途退学した経験があるのは49人に上った。

また、就労しながら学校に通う生徒は364人で、全体の35.8%を占めた。うちパートやアルバイトとして勤務するのが356人で、正規雇用や契約社員が4人、自営業などが4人だった。業種別ではサービス業など3次産業が大半を占めた。

調査結果を受け、県教委は、定時制・通信制課程の高校では、不登校の生徒や中途退学者への対応など問題が多様化している、と指摘。従来の役割である働きながら通学する生徒の学びだけではなく、学び直しの機会を提供する場としての役割が増しており、困難を抱える生徒の自立支援に大きな期待ができるとした。

その上で、今後の定時制・通信制高校のあり方として、▽全県的なバランスを考慮した適正な配置▽学年の区分なく、生徒がそれぞれのペースで学習できる単位制の導入やICTの活用、転・編入制度の柔軟化▽定時制課程の生徒が通信制課程の科目履修によって単位を認定される定通併修制度の拡充――などに取り組む必要を掲げた。


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