「STI for SDGs」アワード 次世代賞に天草高科学部

国内最大級の科学フォーラム「サイエンスアゴラ2019」が11月15~17日の3日間、都内で開催された。科学技術振興機構(JST)主催。「STI(Science、Technology and Innovation)for SDGs」アワードの表彰式があり、「次世代賞」が熊本県立天草高校科学部の「海水準班」に授与された。

次世代賞を受けた熊本県立天草高校科学部の海水準班(同校ホームページより)

同校は文科省「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定校で、「海水準班」は科学部顧問の宮崎一教諭の指導を受けながら、上天草市で採取された土壌で試料をつくり、気温や降水量など気候変動を推測できる花粉と、海水準を示す珪藻(けいそう)を分析。そこから、50年後の地球温暖化による海面上昇量を推定する取り組みをした。

選考委員会は選定理由を「高校生による活動でありながら、その活動の自主性、自分よりさらに先の世代まで意識した活動をしている点が評価された。また、海面上昇が地場産業に及ぼす影響を訴え、自治体や地域住民を巻き込んで課題の解決を目指している姿勢が高く評価された」と説明。

選考委員会委員長を務めた慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の蟹江憲史教授は「これからの可能性を秘めた提案で、課題解決にしっかりと取り組んでいる。今後の広がりが期待される」と講評した。

同校の生徒代表は「私たち次世代が地球温暖化の問題を解決するためにも、自分たちの研究成果を他地域や海外に広げていきたい」と述べた。

3日目の17日には「女性研究者活躍推進賞」が、10年前から教員採用に女性枠を設け、独自の「女性枠設定による教員採用・養成システム」を立ち上げて50人を採用した九州大学に授与された。