センター英語で9割以上 東ロボPJが独自技術で成果

NTTは11月18日、国立情報学研究所の新井紀子教授らと進めている共同プロジェクト「ロボットは東大に入れるか(東ロボ)」の一環で、2019年のセンター試験の英語筆記試験で9割以上を得点できたと発表した。NTTが取り組んできた英語問題の自動解答技術や、深層学習を活用した自然言語処理に関する知見を適用することで、最新の深層学習による機械読解技術を単純適用した場合と比べ、得点が大幅に改善した。

NTTによると、英語の問題は自然言語処理や知識処理など、統合的な問題を多く含むことから、研究上のベンチマークになると捉え、プロジェクトチームでは長年、センター試験の英語問題の自動解答に取り組んできた。

最新の深層学習に基づく文書読解技術でも解答が困難だった不要文除去や段落タイトル付与、発音問題について、プロジェクトチームによる独自技術を適用した結果、19年のセンター試験の英語筆記問題では200満点中185点を獲得。独自技術を適用しない場合と比べて31点も高い結果が得られた。

受験者中の偏差値は64.1で、同じ技術を過去3年間の試験、追試験に適用した場合でも、安定して偏差値60以上を達成できた。

プロジェクトチームでは、複数の資料からなる文書の理解やグラフ、表の読解、会話の流れの理解については、依然として安定した自動解答が実現していないとして、言語以外の情報や実社会の常識的な知識が関わる問題への対応を進めたいとしている。


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