夏の甲子園「健康管理の対策必要」 萩生田文科相が見解

萩生田光一文科相は11月29日の閣議後会見で、日本高等学校野球連盟(高野連)が投手の球数制限などを検討していることに関連して、「選手の健康管理の対策も考える必要がある」との見解を述べ、夏に甲子園球場で行われる全国高等学校野球選手権大会について、スケジュールなどの見直しを求めた。

夏の甲子園大会について、対策の必要性を指摘する萩生田文科相

同27日の衆院文部科学委員会で文科相は、日本維新の会の足立康史議員の質問に対し、「IOCのアスリートファーストの観点から言えば、もはや甲子園での夏の大会は無理だと思う」と答えていた。

会見で文科相は、答弁の趣旨について「夏の甲子園大会をやめろとか中止すべきだということを申し上げたつもりはない」とした上で、高野連の球数制限の導入については評価した。

さらに「猛暑日が続く近年の夏の炎天下は、高校生にとって過酷な環境だ。真夏の甲子園のグラウンド上は40度近くになる。各チームの選手は攻守交代のときにベンチ裏に行って首にアイシングをして、また守備に出る、攻撃に出るのを繰り返している。そんなことを考えると、健康管理のための対策を、主催団体である高野連はもう少し考える必要があるのではないか」と指摘。

日中を避けた試合時間や休養日の設定など、大会運営の在り方を見直すべきだと述べた。

また、野球以外の競技についても、「中学生も含めて、近年の夏は猛暑日が多い。スポーツをする際には熱中症の防止など、健康管理のための体制に万全を期すことが重要だ。夏季のスポーツ活動自体を否定するものではないが、各主催団体などが安全管理をきちんと考えて、運営をしてもらいたい」と話した。

高野連が設置した有識者会議では、投手1人あたりの投球数を1週間で500球以内とし、3連戦を回避する日程を設定することなどを答申しており、高野連は同日の理事会で、これらの内容を来年の大会から適用することを決めた。


関連