経済的な理由による退学 私立高校で増加の可能性

私立高校で経済的な理由による退学や、アルバイトをしながら家計や学費を稼いでいる生徒が増えている可能性があることが、全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)が11月28日に発表した、私立中高生の学費滞納・経済的理由による退学調査で分かった。

私立高校の経済的な理由による退学増加を指摘する全国私教連のメンバー

同調査によると、今年9月末時点で、私立高校で3カ月以上学費を滞納した生徒は204校に2019人おり、全調査生徒数の0.87%だった。3年連続で1%を切り、調査開始以来、最低の割合となった。3カ月以上の学費滞納生徒が30人以上いると回答した学校は全国に10校あった。

一方で、4月~9月の間に経済的な理由で私立高校を退学した生徒は9都府県14校に20人おり、昨年の前回調査と比べて6人増加。割合も3年ぶりに増加に転じた。

私立中学校では、3カ月以上学費を滞納した生徒は44校に65人、経済的な理由で中退した生徒は7人いた。

全国私教連の山口直之書記長は「全国の学校から寄せられた事例報告を見ると、今年は特に、アルバイトをしながら学費を稼いでいるといった記述が目立っている。国の授業料減免が拡充された結果、経済的に厳しい家庭も私立高校を選べるようになったが、その対象となっていない施設整備費などをアルバイトでまかなっている実態があるようだ」と指摘。さらなる支援の充実を求めた。

同調査は、全国私教連に加盟する私立学校を対象に実施。30都道府県の私立高校273校、私立中学校119校から回答を得た。


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