子供のネット制限に警鐘 ユニセフが報告書

ユニセフ(国連児童基金)は11月29日、ドイツのベルリンで開かれたインターネットガバナンスフォーラム(IGF)で、子供のネット使用に関する報告書『つながる世界で成長する私たち』(原題:Growing up in a connected world)を発表した。子供のネット利用を制限しすぎると、学習やスキルを身につける機会を奪うと指摘した。

報告書では、ヨーロッパ、アフリカ、東南アジアなどの11カ国、約1万5000人の子供のインターネット利用に関するデータを比較。

幅広くインターネットを活用する子供はネット利用に熟練しているのに比べ、アクセスを制限されている子供はデジタルスキルが低い傾向にあったという。

また、ネット上のゲームや動画など娯楽と見なされがちなコンテンツを例に挙げ、「幼い子供たちが教育的、情報的、社会的なネット上での経験に関心を抱く助けになる」と説明。それを踏まえ、娯楽だけにとどまらず、ネット上での活動範囲を広げることで、さまざまな技術や能力を伸ばせると強調した。

一方で、子供のネット使用のリスクに関するデータも示した。それによると調査した11カ国で、30~75%の子供がネットの情報の真偽を見分けられないと解答した。

さらに南アフリカの子供の半数以上が、ネット上で性的コンテンツを見たり、性的な情報や画像を他人から要求されたりしたことがあると解答。またイタリアとウルグアイの子供の22%が、ネット上で他人の自傷行為に関する画像や情報を目にしたり、自身が投稿したりしたことがあるとした。

これらの結果を踏まえ、報告書では学校の役割について整理。どのようにインターネットを活用し情報を得るか、見つけた情報の真偽をどう見分けるかなど、教師から子供たちに指導する機会をつくらなければいけないとした。さらに授業の一環で指導できるように、教師への研修も実施するよう強調した。


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