【PISA2018】授業中のデジタル機器の利用 日本は最下位

日本は授業中にデジタル機器を利用する時間が最も短い――。OECD(経済協力開発機構)が12月3日に公表した生徒の学習到達度調査(PISA)の2018年調査の一環で行われた生徒のICT活用調査で、日本は学校の授業中にデジタル機器を利用する時間が加盟国最下位だった。さらに、生徒がコンピューターを使って宿題をする頻度も最下位だった。

1週間のうち、教室の授業でデジタル機器を利用する時間

同調査では、生徒に学校の授業や学校外での携帯電話、コンピューター、スマートフォン、ゲーム機などのデジタル機器の利用状況について聞いた。それによると、国語、数学、理科の授業で1週間のうちデジタル機器を「利用しない」と答えた割合は、教科別に▽国語83.0%▽数学89.0%▽理科75.9%――で、いずれもOECD加盟国の中で最も高かった。

さらに、平日の学校外でのデジタル機器の利用状況をみると、「毎日」または「ほぼ毎日」、コンピューターを使って宿題をする割合は、加盟国平均が22.2%なのに対し、日本は3.0%。同じく学校の勉強のためにインターネット上のサイトを見る割合は、OECD平均が23.0%なのに対し日本は6.0%で、学校のウェブサイトから資料をダウンロードしたり、アップロードしたり、ブラウザーを使ったりする割合は、OECD平均が17.7%なのに対し日本は3.0%と、いずれもOECD加盟国平均より大幅に下回る結果となった。

また、平均、日本共に、平日に学校外でインターネットを4時間以上利用する生徒が増加した。ただし、日本の4時間以上利用する生徒の割合は、OECD平均よりも低かった。インターネットの利用時間が4時間以上になると、数学的リテラシー、科学的リテラシー、読解力のいずれの分野でも平均得点が低下する傾向がみられた。

学校外における平日のデジタル機器の利用状況で、「毎日」または「ほぼ毎日」、ネット上でチャットをする割合は、加盟国平均が67.3%なのに対し、日本は87.4%だった。さらに、1人用ゲームで遊ぶ割合は、加盟国平均が26.7%なのに対し、日本は47.7%、多人数オンラインゲームで遊ぶ割合は、加盟国平均が28.9%なのに対し、日本は29.6%と、ゲームの利用についても比較的高い割合を示した。

12年調査と比較すると、これらを「毎日」または「ほぼ毎日」利用すると回答した日本の生徒の増加割合は、「ネット上でチャットをする」が60.5ポイント増、「1人用ゲームで遊ぶ」が21.3ポイント増、「多人数オンラインゲームで遊ぶ」が19.4ポイント増と、いずれも加盟国平均の増加幅よりも大幅に増加していた。


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