教員の有志団体が環境大臣表彰受ける 地球温暖化防止で

「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」の表彰式が12月2日、都内であり、教員の有志団体などが表彰された。

停電時にも使える風車街路灯を設置する、兵庫県立洲本実業高校の「ソフトエネルギー研究ユニット」の生徒(同ユニット提供)

同表彰は環境省が1998年度から毎年実施しているもので、地球温暖化対策を推進するため、顕著な功績のあった個人・団体の功績をたたえている。今年度は166件の応募が寄せられ、▽環境教育活動10件▽技術開発・製品化6件▽対策技術先進導入6件▽対策活動実践・普及13件▽国際貢献1件――の計36件が受賞した。

静岡県立工業高校など6校の教員有志による共同研究委員会は、化石燃料に頼らない水素社会実現へ向けた実践的な環境教育を展開し、「環境教育活動部門」で表彰された。

同研究委員会は現状の学校教育について、「多様な新エネルギーについて実践的に学ぶ機会が少ない」と課題意識を持ち、約10年前に燃料電池に関する共同研究を始めた。これまでに、▽燃料電池に特化した「エコラン自動車大会」を高校生対象に独自開催し、実績を示して既存の大会に新部門を設置▽高校生が新エネルギーについて小中学生に教えるイベントを企画▽燃料電池と水素の利活用に関する全61ページのテキストを作成・公開し、全国に向け無償提供――など、クリーンエネルギーの普及啓発に向けた取り組みを重ねたことが高く評価された。

表彰式では同県立科学技術高校の遠藤克則校長が代表であいさつし、「教員間の連携により、研究の成果を生徒に還元できた。今後も新エネルギーに関する教育研究を続けていく」と述べた。

このほか、同部門で表彰された北九州市立霧丘中学校特別支援学級は、障害がある子供が地域や人とつながることで誰もが住みやすい社会をつくる狙いで、約2300人と連携して「間伐材My箸づくり」や「リサイクル紙づくり」を展開したプロジェクトが評価された。

また、「温室効果ガス排出量ゼロ弁当」などのエコ商品を開発・販売した愛知県立南陽高等学校「Nanyo Company部」や、東日本大震災の被災地に建てられた仮設住宅に、避難誘導灯の役割も果たす風車街路灯を開発・設置した兵庫県立洲本実業高校「ソフトエネルギー研究ユニット」が、同部門で表彰された。