ノーベル賞の吉野彰氏 日本人補習校で児童らに講演

今年のノーベル化学賞を受賞する旭化成名誉フェローの吉野彰氏は12月7日、スウェーデンのストックホルムにある日本人補習校を訪問し、児童ら約160人を前に講演した。

吉野氏は、受賞理由であるリチウムイオン電池開発について解説。「世界に大きな変革が起きている」とした上で、「世界が変わるときは、皆さんにとって絶好のチャンスになる」と述べた。

また、科学に興味を持ったきっかけとして、小学生の時に読んだイギリス人科学者ファラデーの著書『ロウソクの科学』を紹介。質疑応答では児童の1人から「研究は楽しいですか」と聞かれ、「(研究は)しんどいことと楽しいことが繰り返してくるところが、非常に面白い」と語った。

終了後、記者団から科学者を目指す若い世代へのメッセージを求められ、「情報が氾濫する中で、本当の事実、真実をつかんでもらいたい」と応じ、「われわれ人類が気付いていない自然の摂理がまだまだある。世紀の大発明や大発見、あるいはノーベル賞クラスの研究など、機会は無限にあると思うので、ぜひチャレンジしてもらいたい」と述べた。

2日後の9日には現地の公立小中一貫校を訪れ、化学の授業を見学。成功までの苦労について生徒から聞かれ、「何度も何度も挑戦して成功した。失敗を経験することが大切だ。最後には答えを得られる」と語った。


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