体育の授業でプログラミング 画像に合わせてダンス創作

体育のダンスにプログラミングを採り入れる――。埼玉県戸田市立戸田第一小学校(髙橋博美校長、児童1004人)で12月11日、プログラミング教育の研究発表会があった。教科の中でプログラミング的思考を育てることを狙いとした授業が公開され、体育のダンスの授業では、パソコン上に表示される画像に合わせてダンスを創作する活動が行われた。

切り替わる画像に合わせてダンスを考える児童ら

来年度からの小学校でのプログラミング教育の必修化を見据え、同校では2017年度から3年間、戸田市教育委員会から研究委嘱を受けてプログラミング教育に取り組んでいる。この日の公開授業では、小学2年生の算数でプログラミングによって図形の特徴を理解する場面や、小学6年生の「総合的な学習の時間」で地域の課題解決をテーマにしたプレゼンテーションをプログラミングで行う活動などが見られた。

小学4年生の体育では、児童らはグループになり、隕石(いんせき)が惑星に衝突する場面、羽を広げたクジャク、オーロラなど、ノートパソコンに次々表示される画像に合わせ、その動きを体で表現する活動に取り組んだ。

画像を切り替えるプログラムは、ビジュアル型プログラミング言語「スクラッチ」を使って授業者の吉本清房教諭が事前に組んだもので、画像が変わると同時に音声も出るようにプログラムしているため、児童はテンポよく次の動きに移行することができる。

プログラムを変更して新しい画像に合わせたダンスを考えるよう指示する吉本教諭

児童らは、一通りの動きが完成すると、今度は他のグループの動きも見せ合いながら、より優れた表現を採り入れたり、動きを改善したりした。

次に、吉本教諭はいくつかの新しい画像を提示し、プログラムで設定された画像を入れ替え、新たな動きを考えることを指示。児童らはスムーズにプログラムを変更すると、新たな身体表現を追究し始めた。

吉本教諭は「ルールに従ったり、作戦を考えたりといった体育の学習はプログラミング的思考に近いと考え、プログラミングを採り入れてみた。画像を見ながら動きを考えた方が子供はイメージを膨らませやすく、さまざまな動きを順序立てて組み立てていくのは、まさにプログラミング的思考だ」と授業の狙いを説明した。


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