5歳未満の4人に1人が出生未登録 ユニセフが新報告書

5歳未満の子供の4人に1人が出生未登録――。ユニセフ(国連児童基金)は12月11日、ユニセフの創設記念日に合わせ、世界の出生登録に関する報告書を発表した。10年前と比べ出生登録されている子供の数は増加したものの、依然として1億6600万人にも上る5歳未満の子供が、出生未登録であると訴えた。

すぐに出生登録ができず、1歳になって完了したブルンジの男の子とその母親(ユニセフ提供)

公表された報告書「2030年までにすべての子どもに出生登録を:その進捗は?」では、174カ国のデータを分析したところ、世界で出生登録されている5歳未満児の割合が10年前の63%から75%にまで上昇していると評価。その反面、現在も1億6600万人の出生登録がなされておらず、登録されている場合でも2億3700万人の子供が出生証明書などの公式書類を持っていないと指摘した。

同報告書では、出生登録されない背景として、登録に関する知識不足や申請費用の高さ、最寄りの登録施設までの距離などを挙げた。

その上で各国に対して▽全ての子供に出生証明書を提供する▽全ての親に出生時に性別を問わずに登録するよう後押しする▽出生登録を他のシステムと連動させ、保健、社会保障、教育などのサービスに対する子供の権利を促進する▽安全で革新的な技術に投資し、出生登録を促進する▽全ての子供の出生登録を実施できるようコミュニティーに働きかける――ことを求めた。

国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標では、2030年までに全ての人々に出生登録を含む法的な身分証明を提供することが掲げられており、報告書では出生登録率が低い国を中心に、早急な改善を各国に働きかけていく必要性を強調した。


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