幼小中一貫でふるさとキャリア教育 「野付学」が最優秀賞

文科省と経産省はこのほど、キャリア教育推進連携表彰の受賞団体を発表した。同表彰は今年度で9回目を迎え、応募のあった24件の中から、最優秀賞1件、優秀賞3件、奨励賞2件が選ばれた。最優秀賞は、北海道野付郡の幼小中一貫ふるさとキャリア教育「野付学」が受賞した。

野付学は1963年から続く、学校と地域との連携・協力を基盤とした取り組み。地域の資源や基幹産業である漁業に着目し、「海と川と森はひとつ」をスローガンに掲げた自然環境保全活動や、「育てる漁業」の実習などを実施しており、地域産業の担い手育成に貢献している点が高く評価された。

優秀賞には、都立港特別支援学校職能開発科「企業とのパートナーシップ実習」や、群馬県前橋市立前橋高校の地域活性化プロジェクト「めぶく」などが選ばれた。

都立港特別支援学校職能開発科は、多数の企業とパートナーシップを築き、生徒が卒業後の進路を考える上で欠かせない就労体験の機会として、多様な実習を実施。仕事の楽しさ、やりがいと大変さの両面を学ぶプログラムを継続的に展開し、社会的、職業的自立に向けて、より現実的な課題に即した支援をしている点が評価された。

前橋高校の地域活性化プロジェクトは、行政・地域・経済界などと連携しながら、市内で活躍する人々への取材や市内の企業でのフィールドスタディーなどを重ね、市の活性化に向けた探究学習を展開。生徒が考えた提言を発表する場として、市議会に出席したり、模擬市長選挙を設定したりするなど、実際の課題解決につなげた点が評価された。

同表彰は2011年度、学校を中心としたキャリア教育推進のために、学校や教委と行政、地域・社会、産業界が協働して実施する取り組みを奨励する狙いで両省が創設した制度。来年1月15日に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で「令和元年度キャリア教育推進連携シンポジウム」を開き、表彰式を行う。


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