【記述式問題】「日程含めマクロな議論が必要」センター幹部

来年度に始まる大学入学共通テストの記述式問題について、採点の質や自己採点を巡る不安から、与党を含めて再検証や導入延期を求める声が高まっている。萩生田光一文科相は近日中に対応方針を表明する考えだ。こうした疑問や不安の広がりをどう受け止めているのか、共通テストの準備を進める大学入試センターの白井俊・試験研究統括補佐官にインタビューした。記述式問題の自己採点が難しい理由を説明したうえで、受験生が自己採点によって志望校を決めなくて済むように試験結果を通知するなど、「共通テストの使い方や大学の二次試験のスケジュールを含めてマクロレベルの議論が必要」と語った。

(聞き手 教育新聞編集委員 佐野領)




自己採点の一致率は生徒のメタ認知能力に左右される

--記述式問題について、高校生や学校現場から不安を訴える声が出ています。採点のぶれがある以上、自己採点を前提にした二次試験の志望校選びができないという指摘をどう受け止めていますか。

センター試験における自己採点については、予備校などによって事実上の制度として確立しているのが現在の実態です。まずは、センター試験を取り囲む、こうした仕組みを前提としたままで考えるのか、それとも、仕組み自体を見直すのか、といったことを考えることが必要だったと思います。これまでの議論を見る限りでは、こうした仕組みをどうするかという視点がないまま、自己採点の一致率を上げることだけが目的化してしまっているように見えます。

プレテストの結果を見る限り、記述式問題で自己採点が一致する生徒は、国語で6~7割、数学で8~9割でした。

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