特別支援学校の生徒が「未来への提言」 遠隔システム使い

全国の特別支援学校を遠隔システムでつなぎ、生徒が発表する「ミラコン2019~未来を見通すコンテスト~第2回プレゼンカップ全国大会」(全国特別支援学校肢体不自由教育校長会主催)のファイナルステージが12月18日、東京都板橋区の都立志村学園(諏訪肇校長、児童生徒335人)を会場に開かれた。全国44校88件の応募からブロック予選を勝ち抜いた7校の高等部生徒が、特別支援学校生として社会と関わる中で抱いてきた「未来への提言」をプレゼンした。

遠隔システムで各校とつながる会場

審査員のいる志村学園と各校を、OKIワークウェルの遠隔システムでつないで生中継。質疑応答もリアルタイムで行った。審査は「表現力」「熱意」「説得力」「独創性」の観点から行われ、最優秀賞には中国・四国ブロック代表の秀川瑠玖さん(広島県立広島特別支援学校2年生)が選ばれた。

秀川さんは公共交通機関を使う際に「手が不自由なため、重い荷物を上部の網棚に置けない」と話し、「座席が跳ね上がり、荷物が入れられるような仕組みが作れないか」と解決策を提案。「荷物置きが低い位置にあれば、自分以外の人たちにも役立つのではないか」と語った。

奨励賞に選ばれた近畿ブロック代表の中原瞳さん(大阪府立岸和田支援学校3年生)は、オシャレが大好きといい、「障害のある人も着やすい服が、もっと増えたらいい」と提言。「障害により諦めなくてはいけないこともあるが、『こういう理由で諦めた』と、もっと外に発信していく必要がある。それが解決策にも、暮らしやすさにもつながるはず」と話した。

審査委員を務めたNPO法人D-SHiPS32(ディーシップスミニ)の上原大祐理事長は「『課題』にはネガティブなイメージがあるが、実はとてもポジティブなもの。課題を見つけた時は、何かを変えられるチャンス。一人一人が違う課題を持っているからこそ、世界は変えられる」とエールを送った。

文科省特別支援教育調査官の菅野和彦氏は「それぞれのプレゼンから社会を変えていくエネルギーを感じた。課題を指摘するだけでなく、どう解決するかの道筋が見えたプレゼンが多かったことは喜ばしい」と講評した。


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