スポーツ庁全国体力調査 小学生男子が過去最低

スポーツ庁は12月23日、2019年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を発表した。小中学生の男女共に体力が低下しており、小学生男子は過去最低を記録した。

体力合計点の状況

上体起こしなど実技8種目の結果を点数化した体力合計点は▽小学生男子 53.6点(前年度比0.6減)▽小学生女子 55.6点(同0.3減)▽中学生男子 41.6点(同0.6減)▽中学生女子 50.0点(同0.4減)――で、全世代の男女で低下し、特に男子の下げ幅が大きかった。

競技別に見ると、20mシャトルランや持久走、50m走など走る競技で大きく能力が低下していた。例えば、中学生対象の持久走(男子1500m、女子1000m)では、男子が400.0秒(前年度393.7秒)、女子が290.6秒(同287.5秒)だった。

スポーツ庁はこれらの背景を▽授業以外の運動時間の減少▽テレビやスマホなどを視聴するスクリーンタイムの増加▽肥満の児童生徒の増加▽朝食を食べない児童の増加――と分析。

授業以外での運動時間が1日1時間以上あった児童生徒の割合は▽小学生男子 51.4%(前年度比2.6%減)▽小学生女子 30.0%(同0.6%減)▽中学生男子 82.1%(同1.8%減)▽中学生女子 60.4%(同1.1%減)――となり、全世代の男女で減少した。

スポーツ庁の担当者は、18年に定めた運動部活動のガイドラインについて触れ、「子供の体力向上の観点からみると、単に部活動の時間を減らすだけでは不十分。受け皿となる学校体育の質の向上や、地域のスポーツ活動の充実など、子供たちの運動する機会を確保しなければならない」と話した。

同調査は全国の小学5年生約105万人と、中学2年生約96万人を対象に実施。上体起こしや50m走など8種目の実技テストと、運動習慣についての質問をして集計した。


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