東京大会のレガシー見据え、地域に貢献 都立第三商高

オリンピック・パラリンピック東京大会のメイン会場にも近く、豊洲市場や昔ながらの商店街が残る門前仲町などがあるエリアに位置する伝統校、都立第三商業高校(中山博之校長、生徒638人)は、地域と連携してプロジェクト型学習に取り組んでいる。

地域の課題解決に一役買っている都立第三商業高校の生徒ら

都の地域連携リーディング校にも指定されている同校は「課題研究」の一環として、生徒が地域のニーズを調査し、商業科の学びを生かす課題解決学習を実施。生徒らは門前仲町の商店街や観光名所を紹介するガイドマップを作成したり、実際に生徒が商店で接客したりする。

2019年度は、東京スカイツリーから門前仲町に外国人観光客を誘導しようと、芝浦工業大学と連携して江戸時代に開削された河川を船で巡るツアーの実証実験に協力。

国際化を意識した企画を積極的に展開した。

指導している淡中健示教諭は「老舗が軒を連ねる商店街では、外国人観光客の対応がまだ十分でないところも多い。高校生がアイデアや実際の接客などに関わることで、こうした問題が解決し、地域が盛り上がる」とそのメリットを強調する。

さらに同校は、18年度から都内で初めて、さまざまな立場の人が対話によってアイデアや問題解決策を模索し、協力して実践する場「フューチャーセンター」になっている。近隣の中学生や大学生らも交えて地域の魅力を再発見したり、課題を話し合ったりする活動を行い、その成果として、19年度は、豊洲地区のパン屋とタイアップした新商品を開発・販売した。

中山校長は「地域との連携・協働をブランドイメージとしたい。ようやくこれらの活動を教育課程に位置付け、継続して取り組めるだけの体制が整った」と胸を張る。

都教委のオリパラ教育の研究員でもある田城真奈教諭は「本校ではオリパラ教育を単発の行事で終わらせるのではなく、日ごろの授業や地域連携と、オリパラ教育の価値や考え方を関連付けることで、大会が終わった後も、教育活動の中でオリパラ教育をレガシーとして残していくことを目指している」と話す。


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