異なる教科の指導教諭が学び合い 教科横断プロジェクト

異なる教科の指導教諭らが集まり、教育の本質や教科の共通性を探る勉強会「教科横断プロジェクト」が1月12日、東京都調布市立多摩川小学校で開催された。

教科をまたいで話し合う参加者ら

今回が2回目で、小学校の指導教諭を中心に、小中高の教育関係者約60人が参加。登壇者は社会、体育、算数などをテーマに、各教科における教育の本質を提言した。

社会科担当の世田谷区立等々力小学校の中楯浩太教諭は「社会科教育の本質はより良い社会を作ること。そのためには、子供たちが授業で学ぶ社会認識を、人ごとではなく自分ごとにしていける授業作りが大切」と強調。

「授業での学びを人ごととして捉えれば、テストのために知識を暗記することにつながってしまうが、自分ごとにできれば社会への参加意識を持たせられる」と語った。

体育で登壇した調布市立第三小学校の小島大樹教諭は「何かに役立つから何かをするという、有用性の原理による目標設定では、純粋に好きだからやりたいという気持ちを弱めてしまう」と指摘。

発起人の中楯教諭

「体育はスポーツを教材化しているが、英語ではスポーツに必ずPlay(遊ぶ)という言葉を用いる」と説明し、子供たちが面白いと感じる授業作りに向けて、教育の目的を見直す必要性を強調した。

勉強会の発起人でもある中楯教諭は、教科ごとに指導法を研さんする研究会や勉強会は多数存在するが、教科をまたいで指導教諭らが集まる場は珍しいといい、「各教科の中に閉じた集まりでは得られない気付きがある」と話す。

同勉強会は、指導教諭だけでなく幅広い教育関係者が参加でき、今後も2カ月ごとに開催していくという。