ICTでSTEAM教育 みどりの学園で授業公開

小中学校に児童生徒1人1台の学習者用コンピューターを整備するGIGAスクール構想を受け、文科省主催「学校ICT活用フォーラム」の一環として1月16日、ICT導入先進校の授業公開が、教育行政の担当者向けに行われた。茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校(毛利靖校長、児童生徒1004人)には、萩生田光一文科相も視察に訪れ、ICTを活用した教科の学習やSTEAM教育の実践を視察した。

ICTを活用した授業を視察する萩生田文科相

2018年に開校した同校には、約200台の学習者用コンピューターが配備され、大型提示装置を活用した教科学習や、プログラミングなどのSTEAM教育に取り組んでいる。

この日、同校を訪れた約150人の教育関係者らを前に、児童生徒はプログラミング教材のマインクラフトで表現した「未来の家」について英語でプレゼンテーションしたり、外来種によって固有種の生態系が脅かされる状況をシミュレーションしたプログラムを発表したりした。

また授業では、数学の図形の問題で、生徒がどこに補助線を引いたかを大型提示装置上で共有したり、ドローンを操作するプログラムを実際に飛ばして検証したりする様子を見せたほか、つくば市が導入しているオンライン学習システム「つくばチャレンジングスタディ」での取り組みも公開した。

毛利校長は「本校は私立学校でもなければ、入試もない普通の公立学校だ。開校当初、大半の教員はプログラミングをやったことすらなかった。それでも、2年目でこれくらいのことはできる」と参加者に語った。

小学3年生のプログラミングの授業

また、萩生田文科相はGIGAスクール構想について、「全国の首長や学校現場が喜んでくれると思ったら、そうでもなくて、『余計なことをしてくれた』という声も中にはなくはない。年代によってはすごく違和感を持つ人もいるのだと思う」と苦言を呈した。

その上で、「みどりの学園では、若い先生も年配の先生もICTを使いこなして授業をしている。ベテランの先生にICTの技術を覚えてもらうというのではなく、使うことによってどんな授業ができるのかを一緒に楽しんでもらえれば、必ず授業は変わってくる。得意な人にはどんどん先頭を走ってもらい、学校ごとにいろんな特色が出てくることを期待している」と述べた。

学校ICT活用フォーラムは、先進校の授業公開に加え、1月17日には東京都港区の三田共用会議所で事例発表や行政説明会が開かれる。15~16日には、関西地区でも同様のプログラムで開催された。

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